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3月24日(土)58年間ありがとうございました★平田中学校閉校式★
平成24年3月24日(土)、14時より閉校式が行われました。

ご来賓112名をお迎えし、全校生徒139名。さらに後ろの一般席に150名を超える列席をいただき、盛大な中にも厳かに、温かい雰囲気の中で行うことができました。

特に、高校生、大学生、社会人になった卒業生が多数参加してくれたことが本当にうれしく、さすがは「団結力ある平中生」という誇らしい思いでいっぱいになったところです。
生徒会長の言葉

私たちの平田中学校の閉校にあたり、最後の生徒を代表して、今の思いを述べさせていただきます。

58年間という長く、輝かしい歴史に、幕を下ろそうとしている今、私の心にわき上がるのは、我が平田中学校への強い愛校心です。

最後の一年間、私たち生徒は、平田中学校の創立の歴史、地域の方々の熱い思いを何度かお聞きする機会を得ました。

地域の方々が、自分たちの水田から土を出し、馬そりで運んで整地。平田中学校創設のために物心両面から尽力されたそうです。
「おらだが創ったおらだの学校」。
その思いは、58年間変わることなく、私たち生徒を支えて下さいました。

今流れているのは、平田中学校の校歌です。

母なる最上川は、ここ庄内平野で、多くの支流と共に大きく一つになり、浄化され、日本海へと注ぎ込みます。自然豊かな環境の中、この学舎(まなびや)で、恩師の教えを受け、仲間と切磋琢磨しながら三年間を過ごし、巣立った平中生は5783人。先輩方は皆、多くの分野で活躍されています。

勉強、部活動、人間関係でうまくいかないとき、父のような姿ですっくと立った鳥海山にどれだけ勇気をもらったか。

あかね色に染まった夕焼け空にたなびく、母のような豊旗雲に、どれだけ心をなぐさめられたか。

私たちに、明日への希望をくれたのは、自然環境だけではありません。

家族と口論していらいらしながら家を出た朝、「おはよう。気をつけでいてこいよ。」と、田んぼで水やりをしながら声をかけて下さったおばあちゃん。

友達との小さないさかいにふさぎ込んで帰る道すがら、農作業の手を休めて「お帰り。がんばてきたが。」と、声をかけて下さったおじいちゃん。

改めて、先輩方を含め、私たち生徒は、平田中学校、そして、平中学区の自然や地域の方々に支えられ、育てられてきたのだと実感しています。

 こころざしを 果たして
 いつの日にか 帰らん
 山はあおき ふるさと
 水は清き ふるさと

これから、それぞれが新しい場所で、自らの力を発揮していくことになります。
その未知の世界には、楽しいことも待っていることでしょう。同じくらい、苦しいことも待っていることでしょう。

でも、どんな時にも、私たちの心の中には「平田中学校出身」であるというぶれることのない、確固たる軸があります。
ここにいる私たちには「平田中学校」という「誇り」があります。

「終わり」は次なる「始まり」へと続きます。
「別れ」もまた、新しい「出会い」へとつながります。

夢と希望を持ち続け、将来、ふるさと平田中学校区、酒田や日本、そして世界に貢献できる人間に成長して、胸をはって帰ってくることを、ここに誓います。

平成24年3月24日   酒田市立平田中学校 生徒代表 
校旗返納です。