校長室の窓

平成24年7月20日『北小だより』より 
    子どもの可能性を伸ばす 

 
1学期もあと少しで終わり、夏休みに入ります。降り注ぐ太陽の光は、木々に夏の輝きを放ち、校長室の窓辺にも容赦なく反射します。プールからは子ども達の歓声が聞こえ、休み時間のグランドからは暑さなど気にせず走り回る姿には爽やかささえ感じられます。
 さて、1学期は、2つの大きな学校行事が実施されました。6年生の修学旅行と4・5年生の飛島生き生き体験活動です。修学旅行では、小学校生活の最も楽しい思い出をたくさんつくり、飛島では、自然の中での集団生活を通して普段体験できない貴重な体験をしました。両方の行事ともそれまで事前学習や練習など、周到な準備を重ねてきました。そして子ども達のがんばりの成果が、帰ってきた子ども達の様子からも、やり遂げた自信と達成感が形となって表れています。このように、教育活動全体を通して子どもの可能性を伸ばし、成功体験を形にして子どものがんばりに応えることが大切と考えます。
 感想の一部を紹介いたします。6年生「自由行動で予定通りに行動できてよかったです。」「仙台は思っていた以上に人と高い建物が多くて、田んぼなんかありませんでした。」5年生「いきいき体験で班長として班をまとめることができました。」「飛島でいかつりや海で遊んで楽しかったです。」4年生「とびうおを焼いている人が、今が一番大変なんだよと話してくれ、すごいなと思いました。」「イカを釣ったのも初めてだし生きているイカを見たのも初めてです。」
 楽しい夏休みが始まります。子ども達は、夏休みの27日間、「楽しみなこと」「チャレンジすること」等を家族で相談し、計画しているようです。家庭・家族の役割を考えながら有意義に楽しく過ごせるよう工夫してください。日頃できない体験をしたり、地域の行事に参加したり、興味あるテーマについて調べ継続した観察や研究をすること、公共の施設を訪問したり、市立図書館などを活用して読書量を増やす等々、たくさんのことが考えられます。成果が形となって表れる2学期を迎えるため、実り多い夏休みになるよう願っています。
 病気・怪我・交通事故等にあわないよう気をつけ、2学期の始業式に、元気な笑顔の子ども達に会うことを楽しみにしています。
 
ありがとうございました
 地区座談会には、自治会長さん、民生児童委員の方も参加していただきました。
 心肺蘇生講習会、地域の方を講師として、PTAみんなで研修しました。   
 その他、資源回収、除草など、地域の皆様、保護者の皆様のご支援に感謝いたします。2学期もよろしくお願いいたします。

 
平成24年6月22日『北小だより』より 
   みんなで実践的な活動
 
 「心をひとつに78人、ありがとうをとどけよう そして未来へ」これは、本校の今年の児童会のスローガンです。
 児童会では「異年齢集団による活動を通して、よりよい学校生活に参画し、協力して諸問題を解決しようとする態度を身につけること」を目標にしています。3年生以上の学級代表からなる代表委員会と、4〜6年生で組織する「なかよし運営、ブロードキャスト、ブックランド、スポーツ環境、スマイル健康」の5つの委員会が活動しています。
 各委員会は、年間活動計画を立て、役割分担にしたがって計画的に活動を進めています。
 6月5日の全校朝会では、スマイル健康委員会が「むし歯予防集会」を担当しました。6月8日には、スポーツ環境委員会が「帰りクリーン作戦」に取り組みました。7月6日には、「七夕集会」をスマイル健康委員会が計画しています。なかよし集会でゲームを楽しむ
 また、なかよし運営委員会が計画し、1年生から6年生までのなかよし班(清掃班)でゲームを楽しむ仲良し集会を6月19日のなかよしタイムで実施しました。
 児童会活動をはじめ、各学級での当番活動や係活動などの集団による実践的な活動を通して人間性や社会的な判断力、実践力などの社会性を育成していきます。
 6月8日に、なかよし班でプランター(自分の名前がついた)に花の苗を植えました。毎朝、水やりをがんばっています。6年生が修学旅行の間は、5年生が世話をしてくれました。来週は、4・5年生が飛島体験で世話ができなくなりますので、今度は6年生が世話をします。みんなで協力して、花いっぱいの学校にしていきます。
 
 
平成24年5月16日『北小だより』より 
 挨拶は『いつでも どこでも だれにでも』  

 子ども達の元気な声が、グランドや体育館に響きわたり、いよいよ地区体育祭に向けて練習が始まります。本番では、さまざまな練習を通して、自分の力を伸ばしている子ども達のがんばっている姿を見ていただき、励ましていただきたいと思います。
 さて、子ども達が安全で楽しい学校生活が送れるよう挨拶、廊下歩行、休み時間の過ごし方などを指導しています。特に挨拶については、これまでも学校だよりやPTAの会議等でも話してきましたが、今一度挨拶について考えてみたいと思います。
 朝、子ども達に挨拶するといろいろな挨拶が返ってきます。中でも、子ども達から先に挨拶されたり、こちらの何倍も元気で挨拶が返ってきたりするとパワーをもらったような気がしてうれしくなります。挨拶をすると少し照れくさそうに小さな声で挨拶を返す子もいます。何回もやり取りをしているうちに、どんどんその声は大きくなって、笑顔で応えてくれるようになります。校内での挨拶は、児童会の取り組みもあり、だんだんよくなってきています。しかし、残念なことに地域での挨拶はちょっと心配です。
 こんな話がありました。中学生が職場体験で挨拶の大切さを実感したという話です。


 私は、普段の挨拶は声が小さい。でも、心の中で「いざとなったらちゃんとできる」と思い込んでいた。しかし、職場体験に行ったとき、そんな甘い考えは通用しないことがわかった。「ありがとう」この一言がなかなか出てこなかった。悲しいよりも、悔しい気持ちがこみ上げてきた。今まで何度も何度も挨拶の重要さを教わったのに、それをきちんと受け止めてこなかった自分が、とてもみじめに思えた。でも、今気づくことができてよかった。このまま気づいていなければ、大人になってから恥をかいていたと思う。生きていくうえでとても重要な挨拶。誰にでもできることだから、これからは大切にしていきたい。


 毎日の生活の中で、きちんと身につけていくことの大切さが伝わってきます。
 挨拶には、相手を思いやる気持ちが含まれています。「いつでも・どこでも・だれにでも」気持ちの良い挨拶ができる子がいる学校・地域になるよう、私たち大人も積極的に声をかけていきたいと思っています。ご家庭でも、再度挨拶についてお子さんと話す機会をもっていただいて、各家庭から気持ちよい挨拶で一日がスタートできたらと思います。地域の皆さんからも子ども達に声をかけていただけるとありがたいです。

 
 平成24年4月6日『北小だより』より
    「有 終 の 美」を 合 言 葉 に     
 
 北平田小学校が元気よく平成24年度をスタートしました。朝登校した子ども達は、大変にこやかな表情をしています。今年度は新一年生が17名入学し、全校児童78名でのスタートとなりました。また、学級数も増え教員も1名増えました。本年度も北平田家大家族をどうぞよろしくお願いいたします。
 さて、今年度は、明治8年に本校の前身として創立された「漆里学校」から数えて138年の北平田小学校の歴史の幕を閉じる年となりました。平成25年の3月を以て閉校となります。本校の長い歴史の重みとそれぞれの時代、本校にゆかりのあった児童や職員に思いをはせつつ閉校というゴールに向け教育活動に取り組んでいきます。また、閉校、統合という中で、子ども達や保護者の先に対する不安も多いかと考えます。子ども達が新しい環境に入っても学習や生活面でとまどうことがないよう、基礎学力をしっかり見に付けさせるとともに、人とかかわる力や多少の困難が生じたときに打ちひしがれるのではなく、たくましくそれを乗り越えていける力をつけて新しい環境に送り出していきたいと考えます。さらに、本校で学ぶ最後の1年だということを意識し、日常の教育活動の中で、思い出多き場面を数多くつくっていきたいと思います。その中で、保護者や地域の方々とのつながる場面を多くとっていきたいと考えています。
 本年度はこのように北平田小学校の最終章であり、全ての学年が最後の学年となります。「有終の美」を飾ることができるように全校児童と全職員で本年度の教育活動に全力で取り組みます。
 保護者、地域の皆様にはいろいろお世話になります。今年度も、北平田小学校教育にご理解とご協力をいただきますよう、心よりお願いいたします。

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