山形県酒田市立

松山中学校

Matsuyama Junior High School
11.クンシラン、ソメイヨシノ、レンギョウ、フキノトウ
クンシラン(君子蘭)
2010/04/26
クンシラン(君子蘭)

 ヒガンバナ科クンシラン属の植物で、「蘭」という字がつきますが、蘭の仲間とは全く関係ないようです。南アフリカ原産で、日本には明治時代に渡来したようです。直射日光に当たると葉が茶色く変色してしまいます(葉焼け)。従って、年間を通して「明るい日陰」に置くようにするとよいようです。
 耐寒温度は10℃以上ですが、秋に10℃前後の低温に1ヶ月以上さらさないと花芽が成長しないとのこと。室内に取り込むのは11月頃、霜が発生する直前にするとよいようです。図書室や2階廊下で見事に咲いています。「厳しさに耐えることで、きれいな花が咲く!」と、クンシランさんが教えてくれています。
ソメイヨシノ(染井吉野)
2010/04/26
ソメイヨシノ(染井吉野)

 バラ科サクラ属。日本の国花の1つに「桜」が選ばれているほど、桜は古くから日本人に愛されてきた植物です。いま、私たちが目にしている「ソメイヨシノ」は、江戸時代末期に江戸の染井村(現在の東京都豊島区駒込)にあった植木屋さんが「吉野桜(ヤマザクラの意味)」として売り出したもので、明治33(1900)年に「染井吉野」と命名されました。
 ソメイヨシノは種子で殖えることができません。従って、各地にある樹は全て接木(つぎき)や挿し木で殖やした「クローン」ということになります。時期が来ると一斉に開花するのは、クローンの証しともいえます。またクローンがゆえ「病気に弱く寿命が短い」という欠点があります。わたしたちが目にしている「ソメイヨシノ」の多くは、戦後復興を期して植えられ、樹齢50年以上のものが多く、ひとつの節目を迎える時期になっているようです。
レンギョウ(連翹)
2010/04/26
レンギョウ(連翹)

 モクセイ科レンギョウ属中国原産で耐寒性耐暑性に優れているため、日本全国に分布しています。大気汚染や病虫害にも強く、どんな土壌でもよく育ちます。早春に黄色い4弁の花が、細い枝にビッシリと多数開き、とても鮮やかです。花が咲き終わる5月上旬頃、今度は緑色の葉が芽吹き、それが秋になると濃緑色、紫色と変色し、1年中私たちを楽しませてくれます。果実は漢方薬として用いられ、解熱剤や鎮痛剤となるそうです。
 4月2日は彫刻家・詩人の高村光太郎(1883年 - 1956年)の命日で、連翹忌とも呼ぶそうです。これは高村が生前好んだ花がレンギョウであり、彼の告別式で棺の上にその一枝が置かれていたことに由来するそうです。
「僕の前に道はない 僕の後ろに道は出来る!」厳しい環境でも、たくましく生きるレンギョウさん。これからも私たちを見守ってください。
フキノトウ(蕗の薹)
2010/04/26
フキノトウ(蕗の薹)

 ふきは、キク科フキ属の、日本原産の植物で、北海道から九州まで、全国の山野に自生しています。冬に黄色の花を咲かせるところから「冬黄」といわれ、それがつまって「ふき」と、いわれるようになったとされています。庄内弁では「ばんけ」と呼ばれています。
 ふきが「葉」で、それより先に花茎が伸び出す。これがフキノトウです。カボチャのように雌雄異花で、雌花は受粉後、花茎を伸ばしタンポポのような綿毛をつけた種子を飛ばします。
 「春は苦み」の代表的な食材で、天ぷらや味噌汁の薬味として活躍します。
 校地周辺でたくさん「咲いて」います。成長による変化を見守って行きましょう。
 
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