山形県酒田市立

松山中学校

Matsuyama Junior High School
14.タチツボスミレ、セイヨウタンポポ、ユキヤナギ、モクレン
タチツボスミレ(立壷菫)
2010/05/01
タチツボスミレ(立坪菫)

 スミレ科の多年草。スミレは日本全土、東アジアの平地から山地まで、その土地の環境にたくましく順応するため、種類がとても多いようです。日本に60種ほどあるスミレ科植物の中で、もっとも普通に見られるものがこのタチツボスミレです。「スミレ」の名はその花の形状が墨入れ(墨壺)を思わせることによる、という説を「日本植物学の父」牧野富太郎さんが唱えました。 「坪」とは道端や庭の意味で、そういう身近な所で見られることからツボスミレといい、「立」は、花の盛りを過ぎると茎がしだいに立ち上がってくるところから名付けられたようです。葉はハート型。花は紫色でいい香りがします。スミレの仲間の種子には、アリが好む物質がついていて、それを目当てにアリが巣まで種子を運び、生育の分布をひろげるのだそうです。本校体育館東側に群生していました。花言葉は「慎み深さ」。
セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)
2010/05/01
セイヨウタンポポ(西洋蒲公英)

キク科タンポポ属の多年草。ヨーロッパ原産で、日本の在来種(カントウタンポポなど)とは萼(がく)のように見える部分(総苞片)が開花時に反り返ることが大きく異なります。
 古くからヨーロッパや中東ではサラダとして食用にしています。また、根を乾燥させて炒ったものがコーヒーの代用品として知られており、食欲増進や肝機能向上に効果があるようです。アメリカでは、花弁でタンポポワインを醸造する地域があるそうです。薬草としては、利尿、貧血、黄疸、神経症、血液の浄化などに効果があるようです。茎を切ると白い乳液のような物質が出てくるが、これは虫よけになり、花からは黄色や緑色の染料がとれます。
 生命力が強く、食用や薬など多方面で活躍するタンポポさん。世界の食糧難などの危機を救うのは、貴方かもしれませんね。花言葉は「真心の愛」。
ユキヤナギ(雪柳)
2010/05/01

ユキヤナギ(雪柳)

 バラ科の落葉低木。中国原産説と、日本原産説があるようです。葉は小さな披針形で、全体として柳の葉に似ています。春に小さい白い花を咲かせ、雪をかぶったように見えることから名付けられました。
 野生では川沿いの岩上に生えるなど生命力が強く、手を掛けなくてもたくましく生長します。公園や庭先でよく見かけますが、自生種は石川県で絶滅危惧I類に指定されているなど、地域的には絶滅が危惧されている植物です。本校校門の近くで、レンギョウの黄色と引き立て合うように咲いています。花言葉は「懸命」。

モクレン(木蓮)
2010/05/01
モクレン(木蓮)

 モクレン科。花が紫色であることから、シモクレン(紫木蓮)またはモクレンゲと呼ばれることもあります。初めは花がランに似ていることから「木蘭(もくらん)」と呼ばれていたようですが、その後ランよりもハスの花に似ているとして「木蓮(もくれん)」と呼ばれるようになったそうです。中国南西部原産で、耐寒性が強く、病虫害にも強いたくましい植物で、挿し木で殖やすことができます。日当たりと風通しがよいところを好みます。花言葉は「自然愛」。松中の人間関係も「風通しよく」「みんなに陽がよくあたる」ようでありたいと願っています。  
 
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