山形県酒田市立

松山中学校

Matsuyama Junior High School
     
15.シクラメン、シャク、ハルジオン、スイバ
シクラメン
2010/05/18
シクラメン

 サクラソウ科の多年草。地中海地方原産。花期は秋から春。和名は「豚の饅頭(ブタノマンジュウ)」。球根を見て名づけたようです。古来は花ではなく、球根(正しくは塊茎)のデンプンに注目し、食用とされていたようです。その後ジャガイモさん登場で、シクラメンを食用にする習慣はなくなったようです。
 シクラメンは球根植物ですから何年でも育てることができます。しかし、暑さにはとても弱いので、夏越しをいかに上手にするかが、来年も花を咲かせるポイントになります。夏の間は、風通しがよい半日陰の涼しい戸外に置きます。雨には当てません。枯れ葉は早めにつみ取り、薄い液体肥科を月に2回くらい与えます。暑いときは,球根が腐りやすいので、水を与え過ぎないように鉢土の表面が乾いたら与えるようにします。9月になったら鉢から抜き,古土を1/3ほど落とし,一まわり大きな鉢に植え替えます。花言葉は「はにかみ」。花が下を向いているからでしょう。
 本校の来賓玄関で、未だにたくましく咲いています。今度の冬も「満開のはにかみ王子」が楽しみです。
シャク
2010/05/18
シャク

 セリ科の多年草。ヨーロッパの冷温帯に広く分布しています。日本では山中の湿ったところに群生します。葉の形がニンジンの葉に似ていることから、ニンジンバとも呼ぶ地方があります。  茎は1mにも伸び、春から初夏にかけて写真の様な白い5弁の小花を傘状に咲かせますが、これもまたニンジンの花によく似ています。
 3月から5月頃、花が咲く前の若いときの葉が美味であります!成長してからでも、手で折れる部分は食べられます。サットゆでて冷水で冷やしマヨネーズで食べるのが最高!他に各種和え物、卵とじ、汁の実、おひたし、揚げ物に是非!
 春の開花期、または秋に地上部が枯れかかったとき、根をとり水洗いし、陰干しにしたものを煎じて飲むと、消化促進、強壮によいといわれています。
 松山中学区では、普通に見ることのできる植物です。写真は本校中庭ですが、藤里川や竹田川のほとりで群生していました。是非食したり、煎じたりチャレンジしたいと思います。  
ハルジオン(春紫苑)
2010/05/18

ハルジオン(春紫苑

 キク科の越年草。北アメリカ原産で日本には大正時代に渡来したようです。5月頃開花し、花は白とピンクがあります。
 ハルジオンとヒメジョオンは、花がよく似ていて混同してしまうことがあります。2つを見比べると多くの違いに気づくのですが、茎を折ってみると一目瞭然です。ハルジオンの茎には空洞がありますがヒメジョンの茎には空洞がありません。葉の付き方も微妙に違い、ハルジオンの葉は茎を抱くように付き、ヒメジョンは抱きません。ヒメジョオン(姫女苑)と混同して、ハルジョオンと呼ぶ間違いがよくあります。見た目が似ている上に、名前も紛らわしいので注意が必要ですね。写真は中庭で撮影しました。

スイバ(酸い葉)
2010/05/18
スイバ(酸い葉)

 タデ科の多年草。ギシギシという地方名や、スカンポの別名でも呼ばれますが、これらはイタドリの方言名としても広く用いられています。
 北半球の温帯に広く分布し、田畑や道端でよく見られます。  花は春から初夏にかけて咲き、葉や茎を噛むと酸味があり、スイバ(酸い葉)などの語源となっています。
 ヨーロッパでは古くから食用(スープの具など)にされてきました。また、古代エジプトでは、食用のほかに薬用にも使われていたようです。
 少しかじってみました。小学校の頃の、酸っぱい想い出がよみがえってきました。
 
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