
2010/05/25 |
ホウチャクソウ(宝鐸草)
ユリ科の多年草。地下茎を伸ばして殖えていきます。アジア大陸の東端に見られ、日本全国に分布し、雑木林などのややひらけた場所に群生します。
宝鐸(ほうちゃく、ほうたく)とは寺院建築物の軒先の四隅に吊り下げられた飾りのことで、花が垂れ下がって咲く姿が似ているので名付けられたようです。ユリ科特有の柔らかな平行葉脈の葉も特徴的です。写真は内郷地区念仏寺の杉林内で撮影しました。
若芽が山菜と間違えられることがあるようですが、有毒なので注意が必要です。摘んだとき独特の臭気を発するので、容易に判断できます。
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 2010/05/25 |
ヘビイチゴ(蛇苺)
バラ科の多年草。語源についてはヘビが食べるイチゴ、イチゴを食べに来る小動物をヘビが狙うことからなど諸説があるようです。毒があるという俗説があり、ドクイチゴとも呼ばれますが、無毒です。東アジアに広く分布し、日本全土に自生しています。写真は念仏寺の境内で撮影しました。
イチゴと同じで、匍匐形(ほふくけい)を出し地面を這って伸びます。黄色で似た様な花は多いのですが、ギザギザの付いた楕円形の葉が3枚セットになっていて特徴的です。花は直径1.5cmほどで、花弁の数は5つ。花期は、5月から6月。果実は表面に粒々のある赤色の球形で、イチゴに多少似たものがなる。あまり味が無いため人間の食用には好まれないようです。花言葉は「可憐」。 |
 2010/05/25 |
イタドリ(虎杖、板取)
タデ科の多年草。別名スカンポ。ただし、スイバをスカンポと呼ぶ地方もあります。さて、松山では??
東アジア原産で、北海道西部以南の日本、台湾、朝鮮半島、中国に分布します。19世紀に観賞用としてイギリスに輸出され、旺盛な繁殖力から在来種の植生を脅かし、コンクリートやアスファルトを突き破るなどの被害が出るほどで、2010年3月イギリス政府はイタドリ駆除のために、「タデ食う虫」である「イタドリマダラキジラミ」を日本から輸入することを決めたそうです。 若葉を揉んで擦り傷などで出血した個所に当てると、多少ながら止血効果があり、痛みも和らぐとされる。これが「イタドリ」という和名の由来であります。山菜として食用になります。調理法はいかに!!”
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 2010/05/26 |
ハマナス(浜茄子、浜梨)
バラ科の落葉低木。語源は、浜(海岸の砂地)に生え、果実がナシに似た形をしていることから「ハマナシ」という名が付けられ、それが訛ったもので、ナス(茄子)に由来するものではありません。東アジアの温帯から冷帯にかけて広く分布。日本では北海道に多く、南は茨城県や島根県まで分布します。写真は玄関前花壇で咲いていたものを、生け花にしたものです。海岸の砂地に好んで自生し5月〜8月に赤い花(まれに白花)を咲かせ、とてもよい香りがします。8月に実をつけ、お盆供養の時、仏壇やお墓の飾り物に使われます。根は染料に、花は健康茶に、果実は果実酒や食用になります。
「知床旅情」のメロディーが聞こえて来そうです。ナント皇太子妃雅子様のお印でもあります。花言葉は「美しい悲しみ」意味深ですネ! |